ニワトリとお魚の更紗『天空の寺院』【カラシ色】
17世紀前後になど日本に輸入されていたインド更紗は古渡更紗と呼ばれています。木版を用い、判を押すように染色された色鮮やかな更紗は、異国情緒に溢れ、茶道具などの布として当時の大名や茶人達から競って求められるようになりました。インドでは現在でも当時のままの技法が綿々と受け継がれています。
本品はそれらの古渡更紗を現在に再現したものです
生地:タッサーシルク
タッサーシルクはインドの野蚕の一つです。家蚕とは違い桑の葉ではなく、沙羅の葉などを食べ育ちます。糸の量は家蚕の2%程です。色は繭ごとに一定しておらず、自然とでてくる濃淡の柄はなんとも言えない美しさです。
裏地:生地
タッサーシルクとはインドの野蚕の糸を紡いで作った絹の一種です。取れる量は家蚕の絹に比べ非常に希少です。繊維が太く、節があり、シャリ感があります。糸そのものの色は薄茶で不均一ゆえ自然の美しい濃淡が生まれます。野趣溢れる風合いながら絹独特の光沢があり上品さも兼ね備えています。ざっくりした絹の肌触りが特徴です。
手織り・型染めについて 本品は、手織りの布に更紗柄を木版で染付をするという昔ながらの技法で染色しています。全ての工程を手作業で行っている為、織りの歪み、型のずれや染めムラなどが生じる場合がございますが技法の特性と御理解下さいませ。